東京サステナブルシーフード
    シンポジウム2018
    〜開催報告4〜

    big-fish

     

    11月1日に日経ESGとシーフードレガシー主催によりイイノホール で開催された「2018東京サステナブルシーフード・シンポジウム〜魚から考える日本の挑戦〜」。国内外から65名の登壇者と600名強の来場者が集まる中、3つのトークセッション、5つの基調講演、12のパネルディスカッションが繰り広げられ、大盛況のうちに幕を閉じることができました。ご登壇者の皆様、ご来場者の皆様、スポンサーの皆様、そして運営関係者の皆様、有難うございました!

    プログラム、発表資料、登壇者情報はこちらから:

    http://sustainableseafoodnow.com/

    開催報告4回目の今回は、メインホールで行われた3つの分科会についてご紹介いたします。

    世界のトップ水産企業により構成される海洋管理のためのイニシアチブ「SeaBOS」からの報告、IoT技術と養殖とのコラボレーションの可能性、ESG投資における水産物の重要性についての意見が交わされました!

     

    M-1: 「水産業界で始まった持続可能性のコミットメント」

    ストックホルム大学地球環境科学部門ストックホルム・レジリアンス・センター
    副サイエンス・ディレクター ヘンリック・オスターブロム 氏

    「SeaBOSに参加する10社は世界の水産業を変える力を持っている。そして水産業だけでなくSDGsの実現に関してもビジネスのリーダーとなる存在です。この変革のスピードを加速させるためには企業間のパートナーシップと協働が欠かせません。日本の企業はコミットメントに対して忠実です。今後の展開に期待します。」

    日本水産株式会社 養殖事業推進部 部長 屋葺 利也 氏

    「SeaBOSへの参加だけでなく、GSSIやGDSTなどの国際的なプラットフォームにも積極的に参加するようになった。ニッスイグループの取り扱い水産物450魚種、160万トンの水産物の資源調査を1年半かけて行った。結果88%は安心して提供できるものだと判明した。30%においては認証取得済みの水産物だ。今後、情報不足で測定ができなかった水産物に関して情報収集ができるように各機関に協力を呼びかけていきたい。2030年までには全ての水産物において持続可能性が担保できるように取り組みを進めていく。」

    マルハニチロ株式会社 経営企画部サステナビリティ推進グループ 課長代理 佐藤 寛之 氏

    「SeaBOSに参加することが、企業の持続可能性に関する中期長期ビジョンの策定に繋がった。最大手の水産企業として他の企業に与える影響を考慮し、経済価値、社会価値、環境価値を3つの柱としてSDGsの実現を目指していく。SeaBOSに参加する10社がリーダーシップをとり、他の企業にもポジティブな影響が与えられればイニシアチブの成功と言えると思う。」

    ウォルトンファミリー財団 環境部門 プログラムオフィサー テレサ・イッシュ 氏

    「SeaBOSは競合企業が協働する、という画期的な取り組みです。こうしたビジネスリーダーがイニシアチブを取ることで世界の水産業界、そして水産資源管理に関するポリシーにも影響を与えることができます。持続可能性が特別なことでない、ということが早く定着するように問題を追求し続けて欲しい。」