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東日本大震災から10年 自然環境と共生する社会の実現への思いをあらたに

東日本大震災から10年 自然環境と共生する社会の実現への思いをあらたに

謹んで犠牲になられた多くの方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方々や今もなお避難生活を余儀なくされ、不自由な生活を送られている皆様に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

あの年、私は福島第一原発沖の海洋放射能汚染の調査のために、来る日も来る日も三陸から千葉付近の浜を巡っていました。

「俺たちの海は今どうなっているんだ、誰も事実を明らかにしてくれない」
「調査結果を全て公表してほしい、ここでのこれまでの暮らしも今の苦しみも嘘に塗り固められ無かったことにされてしまう前に」

船も家も仲間も無くされた地元の漁業者の切実な声を灯に、多くの方々と手を取り、手探りで調査の歩みを踏み進めていました。

平らになった街で地震や津波の圧倒的な力に立ち尽くし、浜々でサンプルした海藻の高ベクレル値に衝撃を受け、利権や隠蔽で地域社会が崩壊していくことに驚愕しました。

社会に対しても自然環境に対しても取り返しのつかない残酷な人災である原発事故を、二度と繰り返したくありません。原発ではなく、再生可能エネルギーでカーボンニュートラルを達成する先にこそ、地球上で安心して暮らせる豊かな次世代社会があると考えます。

これは、エネルギーに限った話ではありません。自然環境との持続的共存の在り方は、今やニューノーマルの基盤を成しています。未来社会からの借り物である有限な自然環境をより豊かな状態で未来社会に返していく、その行いを実践する地域にスポットライトが当たる、その仕組みを先導して構築・実践する未来志向の日本にしたいと、今も変わらず、さらに強く、思っています。

東日本大震災から10年。
三陸付近の浜に通い続け、「自然環境と共生する社会の実現」を胸に誓ったあの時の思いを持ち続け、私たちシーフードレガシーはこれからも「Designing seafood sustainability in Japan, together」のパーパスのもとに、海と人との繋がりを遮断する過剰漁業やIUU漁業などの脅威から日本と世界の水産社会の未来を守ります。

豊かな海を次世代に残していくために。

微力ながらその活動を通じてこの先も、困難を抱えながらもビルドバック・ベターを力強く実践される方々と共に歩みを進めるよう、精一杯尽力して参ります。

 

2021年3月11日
株式会社シーフードレガシー
CEO 花岡和佳男