サステナブル・シーフード用語・レポート集

未来の海が豊かな生態系を育み続け、次世代社会がその恩恵を受け続けることができるように、海の生物の育成に必要な環境を保護し、再生産のペースを守りながら漁獲・養殖された水産物を、サステナブル・シーフードと言います。自然資源の持続的な再生産を基礎に据えることで、私達は地域社会、水産経済、海洋生態系のつながりを、豊かな状態で次世代に遺すことが可能となります。

プレコンペティティブ・コラボレーション
非競争連携。企業単体では解決できない共通の課題に、共同で理解し取り組むことで、持続的資源を確保し、公正な競争の土台を築く。本来ライバルである同業他社同士が協力することによって、問題解決に要するコスト、時間、人員の負担を分担し、一企業あたりの負荷を減らせる。欧米では同業他社だけでなく、サプライチェーン上の関係他社(小売業や飲食店が漁業者を支援するなど)や、NGO、専門機関、政府など多くの組織が連携することで成果を上げている。
マーケット・イニシアチブ
ビジネスが主導権を持って新しい動きを作り出すこと。持続可能性とは、自然環境の生態系だけでなく、社会全体として、またビジネスとして持続可能でなくては成り立たないため、マーケットが主導する持続可能な水産物の取り組みは大きな意味を持つ。
調達方針
スーパーマーケットなどの小売や飲食業、社員食堂などが商品を仕入れるにあたっての方針及び判断基準であり、例えば「ワシントン条約対象種は取り扱わない」「原料となる水産物の種の特定及び流通経路を追跡できる商品のみを取り扱う」「2020年までに自社ブランドの水産物の50%をMSC及びASC認証の水産物に切り替える」など、取扱品の条件を規定する。
持続可能な開発目標(SDGs)
2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2016年から2030年までの国際目標(Sustainable Development Goals)。17の目標と169のターゲットからなり、責任ある消費と生産、気候変動への対策、海の豊かさを守る、など水産資源とかかわる項目も多い。
ESG投資
Environmental(環境)・Society(社会)・Governance(ガバナンス)投資。社会的責任投資ともいう。各分野への適切な対応が会社の長期的成長の原動力となり、最終的には持続可能な社会の形成に役立つことを示した投資の判断基準の一つである。一般的に財務リターンも高く、また投資リスクが小さいとされ、現在注目を浴びている投資方法の一つ。
ソーシャル・ベンチャー
社会課題解決とビジネス上の成功を両立させるスタートアップ。収益を得ることで継続的に課題解決に取り組む。社会にどれだけ強い効果を与えたかを成功の尺度とすることが多い。
CSR
企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility)、ソーシャル・レスポンシビリティ。企業が倫理的観点から事業活動を通じて、自主的(ボランタリー)に社会に貢献する責任のこと。近年、ESG投資の観点などからも企業のCSR活動には大きな注目が集まっている。
CSV
共通価値の創造(Creating Shared Value)。企業が、社会ニーズや問題に取り組むことで社会的価値を創造し、その結果、経済的な価値も創造されることを意味する。CSRと比較してCSVは事業戦略そのもので社会的価値を創造する融合的な概念。
ステークホルダー
利害関係者。ある課題において直接的、間接的な繋がりを持つ個人や組織のこと。サプライチェーンを跨いでの課題や問題が多く存在する水産業界においては生産者から小売まで、多くの水産関係者および行政、NGOなどがステークホルダーとして協働していくことが求められる。
経営マテリアリティ
経営におけ重要課題(マテリアリティ)。企業のサステナビリティに対する取り組みも財務や経営に影響を及ぼし、さらには企業価値も左右する、という考えから、CSRの活動も重要課題として認識される様になった。
グリーンボンド
企業や地方自治体等が、国内外の環境改善に効果のあるプロジェクト(グリーンプロジェクト)に充当する資金を調達するために発行する債券。
グリーンリカバリー
気候変動の対策をアフターコロナの経済の復興の中心にしよう、という考え。持続可能な経済復興。
ブルーボンド
海洋環境の保全や、持続可能な漁業等の支援に資金の用途を限定した債券のこと。
生態系サービス
生物多様性が与える人間への福利。食料や水など生活の基本資材となる「供給サービス」、森林による水質浄化など環境を制御する「調整サービス」、地域固有の文化やレクリエーションの基盤となる「文化的サービス」、各サービスを支える水循環、土壌形成など「基盤サービス」より構成される。
エシカル消費
倫理的消費。環境、社会、地域的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。サステナブル・シーフードの消費もエシカル消費の一つとされている。

Seafood Legacy Resource

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