サステナブル・シーフード用語・レポート集

未来の海が豊かな生態系を育み続け、次世代社会がその恩恵を受け続けることができるように、海の生物の育成に必要な環境を保護し、再生産のペースを守りながら漁獲・養殖された水産物を、サステナブル・シーフードと言います。自然資源の持続的な再生産を基礎に据えることで、私達は地域社会、水産経済、海洋生態系のつながりを、豊かな状態で次世代に遺すことが可能となります。

偽装表示
実際の商品の情報と異なる情報を表示すること。実際の商品よりも商業価値の低い水産物や産地とのすり替えや、アレルギーなどによる健康被害が問題視されている。世界の市場に出回る水産物の約1/5は偽装表示の可能性がある、とのデータも発表されている。
IUU漁業
漁業資源管理の枠組みを逃れて行われる、Illegal(違法)・Unreported(無報告)・Unregulated(無規制)漁業のこと。乱獲による資源激減の一因となり、また市場全体で巨額の損失を生み出している。IUU漁業や奴隷労働に由来する水産物を扱うことは、企業にとってブランドイメージやCSRへの信頼性を損なう大きなリスクとなる。EUおよび米国では、IUU漁業由来の水産物を市場に出さないための規制が実施されている。
人権問題
東南アジア諸国等を中心とする水産業者らのネットワークが人身売買や違法に連れてこられた奴隷労働者を使って生産した水産物が世界に広く流通していることが、ここ数年の調査で明らかになった。このようにして生産された水産物はサプライチェーン上で合法的に生産された水産物と混ざってしまうため、追跡は極めて難しい。近年、欧米の小売を中心にこうした人権問題に関係する水産物をサプライチェーンから排除する動きが強まっている。
過剰漁業
持続可能な域を超えて漁業を行なって結果、生態系のバランスが崩れ、資源の再生の力が失われてしまうこと。現在世界中の海洋資源の約34%が枯渇状態にあり、60%が限界のレベルで利用されている。
洋上転載
漁獲した魚を洋上で運搬船に積み移す行為。漁船は漁獲した魚を冷凍運搬船に移すことで長い期間港に戻ることなく漁を続けることができるため、違法漁業や人権問題の観点から問題視されている。
乱獲
過剰に水産物を獲り続けること。資源の枯渇に繋がるだけでなく、違法漁業など多くの問題が背景にあるとされる。混獲の多く発生するトロール漁船なども特定の種以外を多く漁獲してしまうため、乱獲に加担してしまう場合もある。
未利用魚
魚体のサイズが不揃いであったり、漁獲量が少なくロットがまとまらないなどの理由から、非食用に回されたり、低い価格でしか評価されない魚のこと。近年こうした未利用魚の有効活用が各地で活発化している。
海洋汚染
人類活動により海洋が汚染されること。国連海洋法条約(1982年採択、1994年発効)では原因を「陸からの汚染、海底資源探査や沿岸域の開発などの活動による生態系の破壊、汚染物質の海への流入、投棄による汚染、船舶からの汚染、大気を通じての汚染」と定義される。
海洋酸性化
地球の温暖化により増加した空気中の二酸化炭素を海洋が吸収することで、海のpHが長期にわたって低下する(酸性化)こと。海水の表面だけでなく内部でも進行していると考えられる。サンゴ礁などの骨格や殻の形成阻害、それによる生態系の破壊などが問題となっている。
海洋プラスチックごみ
海洋に流出するプラスチックごみのこと。生態系に悪影響を及ぼすとして近年急速に世界各国で対策がなされている。廃棄されたプラスチックは分解に数百年かかると言われており、プラスチックの生産量で世界第3位、1人当たりの容器包装プラスチックごみの発生量については世界第2位の日本は、この問題に国際的な責任を持たなければならない立場にある。

Seafood Legacy Resource

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