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設立6周年 日本をサステナブルな水産業先進国に「VISION2030」

昨今のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)による影響を受けておられる皆様には、心よりお見舞い申し上げます。一刻も早く感染症拡大が終息を迎え、すべての人々の生活が平常に戻ることを祈念する次第です。

さて、シーフードレガシーは、本日をもって創業6周年となりました。これもひとえに皆様のご支援の賜物と、心より感謝申し上げます。

この一年のハイライト

この一年も多くのことがありました。

  • 70年ぶりに大規模改正がされた「新漁業法」の施行や、日本で初となるIUU(違法・無報告・無規制)漁業の撲滅を目的とする「特定水産動植物等の国内流通の適正化等に関する法律」の成立に、サステナブルシーフード・コンサルタント、政府関連委員会の有識者委員、市民社会プラットフォームのメンバーといった複数の立ち位置から携わりました。
  • 「豊かな海を次世代へ」というコンセプトのもと、組織の中にいる個人の強い思いからムーブメントが起きることをハイライトすべく、サステナブル・シーフードの未来をつくる海のイノベーターに焦点を当てるオンライン・メディア「SEAFOOD LEGACY TIMES(シーフードレガシータイムズ)」をローンチしました。
  • 2015年から毎秋開催しアジア最大級に成長したプラットフォーム・イベント「東京サステナブルシーフード・シンポジウム(TSSS)」、を2020年11月に初めてオンラインで開催し、日本を含め58カ国・地域から史上最多となる約3,800人の参加者数を記録しました。国内でサステナブル・シーフードのコンセプトが深く浸透しムーブメントが加速していることが可視化されると共に、海外からの日本の動きへの関心が高まっていることが改めて浮き彫りになりました。
  • ムーブメントのフェーズ・シフトに合わせ、広報・ブランディング部及び企画営業部を増員し、情報発信及びパートナー・エンゲージメントに一層の幅を持たせる体制をつくりました。また漁業科学部を独立させ、より専門性の高いサービスをクライアントに提供できる体制を整えました。
  • 持続可能な開発のための海洋環境及び海洋資源の保全や持続的活用の実現を目的に、World Economic Forum(世界経済フォーラム、WEF)及びWorld Resources Institute(世界資源研究所、WRI)の招集により2018年に設立された国際プラットフォーム、Friends of Ocean Action(FOA)にメンバーとして招集されました。

VISION2030

設立7年目に突入し、弊社は新たに「VISION2030」を掲げました。

SFLが描くのは、日本の水産業の持続的成長産業化を通じ、海に関わる全ての人が笑顔に包まれ、未来に希望の明かりが灯る世界。SDGs達成目標年である2030年までに、日本が以下のような水産先進国として世界に認知、歓迎され、日本の新たなアイデンティティをつくることをめざします。

 

  1. 水産市場先進国:国内流通される水産物の75%以上が、環境持続性と社会的責任が担保されている、あるいはそれに向けた改善がなされている、水産市場先進国に
  2. 水産生産先進国:国内生産される水産物の75%以上が、環境持続性と社会的責任が担保されている、あるいはそれに向けた改善がなされている、水産生産先進国に
  3. 国際連携先進国:公海や高度回遊魚における資源管理の国際的枠組みで、持続可能性を追求する連携のリーダーシップを発揮する、国際連携先進国に

セオリー・オブ・チェンジ

国内で加速するサステナブルシーフード・ムーブメントはいま転換期にあります。それに合わせて弊社のセオリー・オブ・チェンジもアップデートしました。

水産改革の旗の元、水産資源の持続的活用を目的に資源管理を強化する改正漁業法や、IUU漁業の撲滅及びIUU漁業由来水産物の流入を防ぐ水産流通適正化法が成立しました。これからのフェーズでは、法律の定期的アップデートと並行して、この未来志向の法律を基に正しい行いをする事業者が市場で正当に評価されるビジネス環境を作ることが、ムーブメントの主軸として一層重要になってきます。

その日本の水産ビジネス環境を見ると、この6年間でSDGsが浸透し、環境の持続可能性や社会的責任の追求は避けては通れないものとの認識が定着してきています。調達方針を策定し認証水産物の取扱量を増やしたり、課題解決型の国際プラットフォームに加盟するなど、多くのイニシアチブが生まれています。一方で、変化をリスクヘッジではなくリスクとしてしか捉えられず、サステナビリティの追求をビジネスモデルの中核に組み込みきれない企業や組織がまだ多いことも事実です。

私たちシーフードレガシーは、サステナブル・シーフードの主流化や、IUU漁業及び人権侵害に由来する水産物の排除に本業で取り組もうとするパートナー企業・組織の事業・活動を、グローバルネットワークと専門知識を活かして全力で支援します。また、同じ課題を持つ企業・組織による解決へ向けた協働が不可欠だと考え、非競争連携プラットフォームの運営を強化します。

並行して、サプライチェーン、ファイナンス、行政、市民社会の各分野における動きを紡ぎ合わせ、ムーブメントの山頂を高め、裾野を広げ、パートナー企業・組織の努力が正当に評価され好循環を生む社会環境整備を行います。

 

最後に

弊社は6年前、「海の環境・経済・社会の繋がりを象徴する水産物(シーフード)を、豊かな状態で未来世代に継ぐ(レガシー)」という目的をそのまま社名に据え、「Designing Seafood Sustainability in Japan, together」を社会的存在意義(パーパス)に掲げて事業を開始しました。ロゴにも、多様なステークホルダーとの繋がりにより解決策を生み出す「協働」の想いを込めました。以来、目的を共有する仲間と力を合わせ、たくさんのステークホルダーの皆様と共に、サステナブル・シーフード・ムーブメントの日本での浸透・定着・加速に邁進して参りました。

目下のところ、COVID-19による脅威の最中に東京2020の開催を目前に控え、不安定な状況が続いています。一方で、市民の生活様式や企業・組織の存在意義及び価値観はその形を変え、ブルーエコノミー、グリーンリカバリー、ビルド・バック・ベターといったコンセプトが徐々に浸透してきております。このようなときこそ、未来世代からの借り物であり人類共有の財産である自然環境を豊かな状態で返そうとする企業・組織が抱える課題の解決の一助となることが、私どもの使命だと考えております。この灯を絶やさず、今回の危機を社会と海とのつながり方を見直す機会とし、皆様と共にサステナブルシーフード・ムーブメントをさらに強いものにしていけることを信じています。

今後も、シーフードレガシー一同、ますます研鑽に励み、皆様のお役に立つための体制を拡充してまいりたいと考えております。引き続き、ご指導ご鞭撻とご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
末筆ではございますが、皆様の安全を心よりお祈り申し上げます。

2021年7月7日
シーフードレガシー CEO
花岡和佳男

 

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