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ニッスイが、MSC漁業認証規格に頼りすぎている可能性を指摘されました。「漁業の評価については、MSC漁業認証規格に限らず、『FIP(漁業改善プロジェクト)』も取り入れ、資源調査を支援するなどを含めて考えたほうがいいのでは」といった意見を頂戴しました。たしかにMSC漁業認証規格のみを基準にしている限り、評価しきれない天然資源があります。その点は社内でも問題視されており、山内さんの指摘によって、この問題を解決する必要性が社内で明確に認識されました。
検討が必要と認識される天然資源の中には、現在、国内外の大学と共同研究するかたちで調査を行っているものもあります。この調査結果は、各場面で反映する予定です。なお、山内さんからは別途、「2021年に発足した、持続可能な水産物の普及を目的とした国際的なラウンドテーブル『Global Roundtable on Marine Ingredients』への参画も、評価しきれない天然資源をなくす解決策になり得ます」と助言をいただいていたので、2022年より参画しています。
「ステークホルダーダイアログ」を通じて実感しているのは、外部の有識者の意見は、企業を良い方向に導くうえで大きく役立つということ。また、山内さんのように日本の企業が抱える事情をよく理解されている方の意見は、社内でも受け入れられやすく、具体的な取り組みに反映しやすいと感じています。