世界には、人口増加に伴う食料安全保障問題が深刻度を増し、陸上での食料生産率向上に限りがある中、地球の表面積の7割を占める海洋に注力し、環境持続性と社会的責任の追求を通じて水産業を成長産業化させている国や地域がいくつもあります。
一方で日本では、水産業界の衰退化に歯止めが掛からず、漁獲量はピークの3分の1、漁業従事者人口は同4分の1にまで減少し、さらに国民一人当たりの水産物消費は過去20年で4割減少し、文字通り「フィッシュ・ショック」に直面した状態が続いています。
魚は自然界で産卵・生育し、人の手をかけずとも自然に増殖します。海洋生態系の回復を通じてこの再生産の規模を最大限に高め、その範囲の中で計画的に水産資源を有効活用するシステムを構築することで、水産業はもう一度持続可能性を取り戻すことができます。世界有数の輸入水産市場規模と豊かな海洋生態系を自国の排他的経済水域内に持つ日本の水産業には、そのポテンシャルがあるとシーフードレガシーは考えます。
かつて世界最大の水産大国にまで上り詰めた日本を、これからは水産分野の環境持続性や社会的責任の追求におけるアジア及びグローバル・フロントランナーにしたい。日本の水産業を持続的成長産業化させ、世界の生物多様性の保全に貢献し、食料安全保障問題を解決へと導き、日本の新たなアイデンティティを世界に認知させたい。
もっと先の未来のためにーー。
その言葉を実現させたくて立ち上げたのが
Seafood Legacyです。
私たちは、社会課題の解決とビジネスとをつなぎます。
どこよりも海と深くつながるこの国の誇りを胸に、
国際基準の解決策を地域のステークホルダーと共に作ります。
Designing Seafood Sustainability, together
生命力溢れる海が身近にある環境を次世代に残していきたい。
それが私達の願いです。