FAIRR担当者 来日!
日本の水産企業のトレーサビリティーの国際的評価
ー「FAIRR 水産物の透明性に関するエンゲージメント」結果が示すものー

2024年、水産サプライチェーンからIUU(違法・無報告・無規制)漁業、乱獲、人権侵害などをなくすことを目的としてトレーサビリティーの強化のため、35の機関投資家が世界の主要水産関連企業7社に対し、「FAIRR 水産物の透明性に関するエンゲージメント(Seafood Traceability Engagement)」が実施されました。

 

この度、このプロジェクトの担当者が来日。対象企業のうち4社が本社を構える日本でのエンゲージメントの結果、分析を報告すると共に、今後、日本の水産企業、政府が取るべき対応を議論します。


 <エンゲージメント対象企業>
日本企業:株式会社ニッスイ、マルハニチロ株式会社、丸紅株式会社、三菱商事株式会社
海外企業:Charoen Pokphand Foods Pcl(CP Foods)(タイ)、Nomad Foods Ltd(英国)、Thai Union Pcl(タイ)

 

 <FAIRRとは>
正式名称はFarm Animal Investment Risk and Return。グローバルな食品分野において、重要課題の機会とリスクに対する認知度を向上させるため、2015年に発足した機関投資家イニシアチブ。400の機関投資家が参画し、その投資総額は75兆ドルにのぼる。
 
 

セミナー概要

開催日時 2025年3月14日(金)10:00-12:00
開催形式

ハイブリッド(会場、オンライン)

会場 1. 赤坂インターシティコンファレンス(〒107-0052 東京都港区赤坂1丁目8−1 赤坂インターシティAir)

2. オンライン(Zoom)

参加費 無 料

参加方法

1. 会場で聴講をご希望の方:受付終了

2. オンラインで聴講をご希望の方:受付終了

こんな方におすすめ ・日本の水産関連企業のトレーサビリティーの取り組みの現状と国際的評価
・トレーサビリティーに取り組まないことによる経営リスク
・トレーサビリティーを向上させるための解決策
について知りたい、水産企業、水産関連企業に投融資をする金融機関、政府関係者、NGOの方

プログラム

*内容や時間は予告なく変更となる可能性がございます

  9:30-10:00 会場受付(オンラインは9:50よりオープン)

10:00-10:05 開会挨拶

      (株)シーフードレガシー代表取締役社長 花岡 和佳男

10:05-10:20 「海洋における自然関連のリスクと機会」

        FAIRR  シニア・マネージャー マックス・バウチャー

10:20-10:35 「金融関係者が企業のコミットメント・行動・情報開示に求めるものと、WWFの取り組み」

                          WWF(世界自然保護基金)アメリカ マネージャー  ローレン・リンチ

10:35-10:50  「資本市場と海洋管理協議会(MSC)/水産養殖管理協議会(ASC)」

        海洋管理協議会(MSC)&水産養殖管理協議会(ASC) 
       資本市場アウトリーチ部門責任者 レイ・ディラーニ

10:50-11:00  「自然資本への対応と水産企業へのエンゲージメント」
       野村アセットマネジメント株式会社
       シニアポートフォリオマネージャー 山脇 大
11:00-11:50 ディスカッション

11:50-12:00 閉会挨拶

        花岡 和佳男(同上)

主 催 (株)シーフードレガシー
ご注意事項 1. 本セミナーは、お一人様ずつの事前登録が必要です。
2. 本セミナーのアーカイブ公開はございません。
3. 本登録によって得られたデータ、および当日に撮影した会場での写真、ビデオ動画は、主催の公式サイト、メールマガジン、SNS、結果報告書のみに使用されます。

 



登壇者紹介

マックス・バウチャー(Max Boucher)

FAIRR 生物多様性・海洋研究 シニア・マネージャー

マックス・バウチャーは、2021年からFAIRRの生物多様性・海洋担当シニアマネージャーを務めており、投資家ネットワークによる生物多様性や海洋といったテーマに関する調査および各種取り組みの実施をリードしている。FAIRRに参画する前は、ブルームバーグ(主にブルームバーグ・インテリジェンスのリサーチグループ)で8年間勤務していた経験を持つ。株式調査アナリストを務めたのち、関心領域はESGやサステナブルファイナンスへと移った。HECモントリオールで金融学を学んだマックスは、CFA資格保有者でもある。

 

ローレン・リンチ(Lauren Lynch)

WWF(世界自然保護基金)アメリカ
マネージャー、ブルーファイナンス担当

ローレン・リンチは、WWFアメリカにてブルーファイナンスのマネージャーを務めており、海運、海洋再生可能エネルギー、沿岸開発といったブルーエコノミーの主要セクターと金融機関の関係深化に向けたWWFの取り組みをリードしている。ローレンのチームは、銀行や投資家、保険会社と協力して、海洋に関するリスクおよびインパクトの指標をそれぞれの金融意思決定プロセスに統合し、金融資本を有害な活動から持続可能でレジリエントな活動にシフトさせるためのサポートを行っている。また、さまざまな金融機関と連携して、ネイチャーポジティブなビジネスを支援するブルーエコノミー関連の新しい金融商品の開発を行うほか、未来のブルーエコノミービジネスに資金提供できるブルーエコノミー関連のスタートアップキャピタルの発掘に取り組んでいる。

WWFアメリカ参画以前は、WWFシンガポールのサステナブルファイナンス・チームにてエンゲージメント・マネージャー、その後コンサルタントとして、農業、水産物、エネルギー、インフラに関連する環境・社会問題を理解し、管理する能力を世界中の金融機関に構築する取り組みを展開していた。2021年には、30を超える国で一万人超の専門家を育成してきたオンラインのサステナブルファイナンス・アカデミー「アジア・サステナブル・ファイナンス・イニシアチブ(ASFI)」の立ち上げを支援。それ以前は、ザ・ネイチャー・コンサーバンシーのインパクト投資部門であるNature Vestで勤務した経験を持つ。さらに、パナマではアメリカの平和部隊に所属し、環境普及相談員としても活動していた。ボストンカレッジで国際関係学の学士号を、タフツ大学で都市環境政策・計画学の修士号を取得している。

 

レイ・ディラーニ(Ray Dhirani)

海洋管理協議会(MSC)&水産養殖管理協議会(ASC) 資本市場アウトリーチ部門責任者

レイはサステナブルファイナンスの専門家であり、海洋管理協議会(MSC)と水産養殖管理協議会(ASC)の資本市場アウトリーチ戦略を主導している。これは、ASCとMSCがブルーファイナンスに関して銀行、投資家、政策立案者と行うやり取りを実質的にレイが率いていることを意味する。発展する規制環境を金融セクターが順守できるようにするため、ASCとMSCの活用と、意思決定に有用なデータはレイのもう1つの重点分野である。レイは、ロンドンのトライブ・インパクト・キャピタルで働いた後、世界的な環境NGOであるWWFで10年間働き、2024年5月にMSCとASCに加わった。トライブではインパクトマネジメントの責任者を務め、WWFでは英国のサステナブルファイナンスチームを率いた。トライブとWWFでは、気候変動、森林、海洋生物多様性ファイナンスなどの分野に携わった。

レイは、シルバーバックフィルムズが制作し、数々の賞を受賞した映画『OUR PLANET 私たちの地球』の制作に大きく貢献した。この映画は、陸上と海上の両方で自然界を保護するために金融セクターができることに焦点を当てている。

それ以前は、ニューヨークのメリルリンチのグローバルマーケット部門に8年間勤務し、外国為替と短期金利を専門としていた。また、世界中のヘッジファンドやリアルマネーのクライアントとのシニアリレーションシップを主導し、後に銀行でマーケットメイクやリスクポジションも担当した。

ペンシルベニア大学ウォートンスクールで経済学の学士号、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで環境と開発の修士号を取得した。パルメニオン倫理監督委員会とWHEBアセットマネジメント諮問委員会の2つの非業務執行取締役を務めたこともある。現在は、英国のパーブライトビレッジ小学校でペアレントガバナー(学校運営に決定権を持つ、親の代表者)を務めている。

  

山脇 大

野村アセットマネジメント株式会社
運用部 | 責任投資調査部 | ネットゼロ戦略室
シニアポートフォリオマネージャー

野村アセットマネジメント運用部において、銘柄選定委員会の委員として日本株運用におけるESGインテグレーション業務を牽引している。同時に、同社責任投資調査部とネットゼロ戦略室において、気候変動や自然資本に関する調査・分析業務にも従事している。

2023年より、責任投資原則(PRI)自然関連スチュワードシップの諮問委員会委員に選出されている。大学院在学中に国際連合食糧農業機関(FAO)の若手職員採用試験(現ヤング・プロフェッショナル・プログラム)に合格し、国際公務員としてキャリアをスタートさせ、主に欧州・中央アジアの環境・気候ファイナンス案件の形成や政策分析を担当した。

直近は日本銀行にて金融政策、特に気候変動対応オペに関する調査・分析業務に従事していた。京都大学にて博士(経済学)を取得し、現在は北海道大学の客員准教授を務めている。また、CFA資格保有者でもある。

 

花岡 和佳男

株式会社シーフードレガシー 創立者/代表取締役CEO

フロリダ工科大学で海洋環境学および海洋生物学を専攻した後、モルディブとマレーシアにおいて海洋環境保全事業に従事、2007年からは国際環境NGO日本支部にて、サステナブルシーフード・プロジェクトを推進した。2015年7月に独立し、株式会社シーフードレガシーを創立、CEOに就任。環境持続性および社会的責任が追求された水産物を日本を中心としたアジア全域において主流化させるためのシステムシフトを牽引している。

先見性のあるビジョンと国内外の水産業界、金融機関、政府、NGO、アカデミア、メディアなど、多様なステークホルダーをつなぐ、その卓越したリーダーシップにより、アジアの水産業界における革新的なリーダーとして注目されている。

 

世界経済フォーラム Friends of Ocean Action メンバー 2021年〜現在Coalition for Fisheries Transparency 設立運営理事 2022年〜現在
IUU Forum Japan 設立メンバー 2017年〜現在
Conservation Alliance for Seafood Solutions アジア初メンバー 2017年〜現在

 

内閣府 規制改革推進会議水産WG 専門委員 2017年〜2019年

内閣府 規制改革推進会議農林水産WG 専門委員 2019年〜2021年

水産庁 漁獲証明制度に関する検討会 委員 2019年〜2020年

水産庁 水産物流通適正化法検討会議 委員 2020年〜2021年

水産庁 太平洋広域漁業調整委員会 委員 2018年〜現在

 

 SeaWeb Seafood Champion Award リーダーシップ部門でチャンピオンを受賞 2019年
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