IUU(違法・無報告・無規制)漁業や労働者の人権侵害に関連する摘発が後を経たない世界のマグロ・カツオビジネス。主要な市場国である日本にとって、切っても切り離せない深い繋がりがあります。
これらの問題は市場の需要にその源流があるとして、日本のサプライチェーン企業群の透明性と説明責任を追求する取り組みが、いま国際的な市民社会および金融セクターから大きな関心を集めています。
そこで今回のウェビナーでは、「Tuna Transparency Pledge(マグロ・カツオの透明性に関する誓約、略称 TTP)」というグローバルイニシアチブを手掛ける国際NGO The Nature Conservancy(TNC)の担当者およびそのイニシアチブに参加する国際企業の担当者をお招きし、2027年までにすべての産業用マグロ・カツオ漁船で100%の洋上監視を達成することを目標としたサプライチェーン全体の連携強化について、ご紹介いただきます。
サプライチェーン企業の皆様は自社のマグロ・カツオビジネスにおける透明性と説明責任を追求する取り組みの強化に、金融機関の皆様はマグロ・カツオサプライチェーン企業へのエンゲージメントの強化に、今回のウェビナーの内容をお役立ていただけますと幸いです。
<The Nature Conservancy(TNC)とは>
1951年に設立され、100万人以上の会員を擁し、80以上の国と地域で活動を展開する、世界有数の規模を持つ国際環境NGOです。対立ではなく、市場原理やパートナーシップを活用した「非対立的で市場ベースの経済的解決策」を重視するアプローチで知られています。
https://www.nature.org/en-us/
<Tuna Transparency Pledge(マグロ・カツオの透明性に関する誓約)>とは
世界の産業用マグロ・カツオ漁船における洋上監視を2027年までに100%達成することを目指す、グローバルなイニシアチブです。IUU漁業の撲滅およびマグロ・カツオ資源の持続可能な管理を推進するために非常に重要な取り組みとされており、ウォルマート、タイユニオン、カリフール、アルバートソンズ、アラマークをはじめとする多くの企業が参加しています。
https://www.nature.org/en-us/what-we-do/our-priorities/provide-food-and-water-sustainably/food-and-water-stories/eyes-on-tuna/
開催日時 |
2025年9月5日(金) 15:00-16:30 |
開催方法 |
オンライン |
参加費 | 無 料 |
定員 | 無し |
参加方法 |
事前登録の上オンライン参加 以下より必要事項を記入の上、9月5日(金)11:00までにお申し込みください |
プログラム *内容や時間は予告なく変更となる可能性がございます |
随時更新予定、以下敬称略: 14:55-15:00 オンライン受付 15:00-15:05 開会挨拶 花岡和佳男(SFL) 15:05-15:20 The Nature ConservancyとTuna Transparency Pledge(マグロ・カツオの透明性に関する誓約)とは ベン・ギルマー(TNC) 15:20-16:05 他スピーカー登壇予定 16:05-16:25 ディスカッション、質疑応答 16:25-16:30 閉幕挨拶 花岡和佳男(シーフードレガシー) ※同時通訳あり |
主 催 |
シーフードレガシー The Nature Conservancy |
ご注意事項 |
・本ウェビナーは、お一人様ずつの事前登録が必要です。 ・本ウェビナーのアーカイブ公開はございません。参加者の皆様には期間限定で資料(日本語版)をお送りいたします。 ・本登録によって得られたデータ、および当日に撮影した写真、ビデオ動画は、主催の公式サイト、メールマガジン、SNS、結果報告書のみに使用されます。 ・海外登壇者の発言の際は日本語への同時通訳をいたします。 |
ベン・ギルマー
ザ・ネイチャー・コンサーバンシー
ラージスケール・フィッシャリーズ・ディレクター
ベン・ギルマーは、環境保全および食料システムに関して20年以上の経験を有し、水産業、農業、気候、テクノロジー、地域開発に精通している。現在はザ・ネイチャー・コンサーバンシー(The Nature Conservancy / TNC)にてラージスケール・フィッシャリーズ・ディレクターを務め、企業、NGO、政府に対して、水産物の持続可能性に関する政策、コミットメント、ツールの推進を担っている。アジア太平洋、ラテンアメリカ、アフリカにまたがるプロジェクトを率いるチームを指揮し、電子モニタリングおよび報告技術、水産業改善プロジェクト(FIP)の監督も行っている。
また、インターアメリカ開発銀行をはじめとするクライアント向けにサステナビリティ・コンサルタントとしても活動しており、TNCのグローバル・オーシャンチームの一員として、国際的な海洋保全および漁業プロジェクトの支援に従事した実績を持つ。
現在は国際持続可能な水産物財団(ISSF)の理事を務めるとともに、ISSF環境ステークホルダー委員会の議長を務めている。ウェストバージニア大学で修士号を、ラドフォード大学で学士号を取得している。
クリス・シェアロック
タイ・ユニオン
アンビエント・サステナビリティ・ディレクター
クリス・シェアロックは、タイ・ユニオンにおいてアンビエント・サステナビリティ・ディレクターを務め、世界中の複数ブランドおよびプライベートブランドの顧客要件に対応している。食品分野におけるサステナビリティの分野で約20年の経験を持ち、英国の小売業者や食品メーカーでの職務を経て、水産分野に特化するようになった。
環境マネジメントの学士号および戦略的マーケティングの修士号を取得しており、環境マネジメント評価機関(IEMA)の正会員であり、チャータード・エンバイロメンタリスト(認定環境専門家)でもある。
ダニエル・サダビー
グローバル・ツナ・アライアンス
エグゼクティブ・ディレクター
漁業および海洋保全分野で20年の経験を持ち、海洋、生物多様性、持続可能な漁業に対して深い情熱を抱いている。マグロ・カツオ、水産エコラベリング、漁業・水産サプライチェーンの変革を促すマーケットツールやアドボカシー活動に関する専門知識を有する。
グローバル・ツナ・アライアンスに参画する前は、オーシャン・アウトカムズにおいてマグロ・カツオおよび遠洋漁業プログラムを創設・主導し、ロングライン漁業や水産サプライチェーン企業との効果的な関係構築を通じて、MSCの水産業改善プロジェクト(FIP)などのツールによる変革を推進した。
それ以前は、世界自然保護基金(WWF)のグローバル漁業イニシアティブにおいて副代表を6年間務め、全ての地域漁業管理機関(RFMO)に対するマグロ・カツオ漁業とアドボカシー活動を指揮した。また、WWFインターナショナルのシーフード戦略にも助言を行っていた。さらに、海洋管理協議会(MSC)において上級漁業認証マネージャーを務めた経験を持つ。
花岡 和佳男
株式会社シーフードレガシー 創立者/代表取締役社長
フロリダ工科大学で海洋環境学および海洋生物学を専攻した後、モルディブとマレーシアにおいて海洋環境保全事業に従事、2007年からは国際環境NGO日本支部にて、サステナブルシーフード・プロジェクトを推進した。2015年7月に独立し、株式会社シーフードレガシーを創立、CEOに就任。環境持続性および社会的責任が追求された水産物を日本を中心としたアジア全域において主流化させるためのシステムシフトを牽引している。
先見性のあるビジョンと国内外の水産業界、金融機関、政府、NGO、アカデミア、メディアなど、多様なステークホルダーをつなぐ、その卓越したリーダーシップにより、アジアの水産業界における革新的なリーダーとして注目されている。
世界経済フォーラム Friends of Ocean Action メンバー 2021年〜現在Coalition for Fisheries Transparency 設立運営理事 2022年〜現在
IUU Forum Japan 設立メンバー 2017年〜現在
Conservation Alliance for Seafood Solutions アジア初メンバー 2017年〜現在
内閣府 規制改革推進会議水産WG 専門委員 2017年〜2019年
内閣府 規制改革推進会議農林水産WG 専門委員 2019年〜2021年
水産庁 漁獲証明制度に関する検討会 委員 2019年〜2020年
水産庁 水産物流通適正化法検討会議 委員 2020年〜2021年
水産庁 太平洋広域漁業調整委員会 委員 2018年〜現在
他
SeaWeb Seafood Champion Award リーダーシップ部門でチャンピオンを受賞 2019年