Seafood Summit 2019 注目セッションはこれ!
今回のサミットでは日本からの登壇者も過去最多!サステナブル・シーフードのムーブメントが日本やアジアでも起こりつつあることがプログラムからも読み取れます。今回のブログでは弊社オリジナルのツアープログラムとサミットの注目セッションをご紹介します。
6月10日(月)
Seafood Summitインダクション・ワークショップ
サミット初日は午後からスタート。その前に、弊社のオリジナルプログラムとして今回のサミットにご登壇されるグローバルスピーカー数名をお招きし、ツアー参加者の皆様と一緒に事前学習を行います。テーマは「サプライヤー企業の調達方針」、「企業のIUU(違法・無報告・無規制)漁業対策」、「ビジネスと漁業改善プロジェクト(FIP)」です。弊社花岡、村上、松井がファシリテートします。
午後は近年欧米でも注目が集まる社会問題に関するロングセッション。サプライチェーンに潜む社会問題と、どのようにその問題を労働者と一緒に考えられるかを議論します。
6月11日(火)
Plenary: THE ECONOMICS OF SUSTAINABILITY IN ASIA
アジア経済におけるサステナブル・シーフードやトレンド、どのように市場に認識されているかなどを中国、タイ、シンガポール、日本の事例から学びます。日本からはイオントップバリュ株式会社(タイ)と、弊社花岡が登壇します。
夕方の授賞式で、今年のシーフード・チャンピオンが発表されます。弊社花岡も「リーダーシップ」部門で最終選考に選ばれていますが、結果はいかに・・!?
6月12日(水)
午前は早朝からサミット主催の現地施設ツアーが開催されます。タイ農業協同組合省水産局の漁船モニタリングセンター、タイの水産物加工最大手・タイユニオン社のイノベーションセンターに分かれて視察します。
前回のサミットでも好評だった、登壇者が10分間の持ち時間で取り組みを紹介するセッション。今回のツアーに参加される眞々部様(楽天株式会社)が ”You’re already sustaianble!- How to motivate people to buy sustainable seafood online(あなたはもうサステナブル!消費者のサステナブル・シーフード購買意欲を高めるには?)”と題してお話されます。
弊社主催のジャパン・レセプション
夕方は、ツアー参加者の皆様とサミット参加者の皆様との交流の場を設けます。参加希望者は既に定員オーバー状態で、グローバルステークホルダーからの日本の動きへの関心の高さが伺えます。ここから新たなつながりや動きが生まれる、熱気あふれる場となるはず!
6月13日(木)
OVERCOMING BARRIERS TO CHANGE WITHIN FISHERY MANAGEMENT SYSTEMS
資源管理には、データ収集方法の確立、管理規則の制定など実務上の課題が発生しますが、このセッションでは、当局が変化すること自体の難しさ、何が変化の妨げになっているかを議論します。日本からは学習院大学法学部の阪口功教授が登壇します。
サステナブル・シーフードのムーブメントは世界で20年以上前に始まりましたが、さらなる加速が必要です。世界のレーティングと認証プログラム5団体が加盟するthe Seafood Certification & Ratings Collaborationが発行した世界の漁業と養殖業の最新レポートを紹介しながら、実際に中国や日本で認証やレーティングをビジネスに用いた事例を紹介します。日本からは、弊社村上なども登壇します。
THE SEAFOOD COLLABORATION PROJECT PRESENTATIONS
サステナブル・シーフードの普及活動におけるコラボレーション・ワークについて、各国代表者がそれぞれが発表し、会場の投票でチャンピオンを決めるセッションです。昨年は、サステナブル・シーフードについて自主的に勉強会を開き、その普及に取り組む日本人シェフより構成されるChefs for the Blueが1位に選ばれました(「Seafood Collaboration Award」として。現在は名前が「Seafood Collaboration Project」に変更)。今年は日本からは、「ブルーシーフードガイド」の制作などを行うSaiors for the Sea日本支局の井植美奈子氏が発表します。
受賞後に料理を振る舞うChefs for the Blueのシェフ
サミットでは今回ご紹介したもの以外にも毎日盛り沢山なプログラムが用意されています。
次回は弊社ツアーに参加いただく皆様をご紹介します!
(文:山岡 未季)