お中元にサステナブル・シーフードを 入口・出口戦略を実現

お中元にサステナブル・シーフードを 入口・出口戦略を実現

お中元の時期になりました。今年は何を贈ろうかと悩んでおられる方も多いのではないでしょうか。


弊社は今年、大丸松坂屋様の「明日へつなぐしあわせギフト」における、サステナブル・シーフード商品の選定のご支援をいたしました。


「明日へつなぐしあわせギフト」は、つくる人や地域、環境、さらには未来のことまで考えた、大丸松坂屋様オリジナルのギフトシリーズで、環境や地域に配慮したお惣菜やお菓子など、エシカル消費に敏感な消費者のニーズをつかんだ商品ラインナップになっています。今回はここに、サステナブル・シーフードを加えることを弊社からご提案いたしました。


弊社ではこれまで、サステナブル・シーフードの生産者の新規販路開拓と、川下企業がサステナブル・シーフードを扱う上での戦略立案や実際のアイテムの調達など、様々な支援を行ってきました。大丸松坂屋様はこれまでSDGsの取り組みの一環として水産分野での働きかけを行ってきましたが、その具体的な行動として今回のギフト企画の実現に結びつきました。


「サステナブル・シーフードを販売したい」と思っても、サステナブルと言える商品がどこにあるのか、確かにサステナブルと言えるものなのかどうか、価格や規格がコンセプトに合うかどうか、取引可能どうかどうかなど、実現にあたってはクリアすべき課題が多々あります。


今回は、「サステナブル・シーフード」を冠したギフト企画を実現させるため、弊社の専門性とネットワークを活用し、サステナビリティが確保できる商品のリサーチとギフトアイテムとして成立するかどうかの分析、生産者と大丸松坂屋様の商談の場の設定を行いました。


選定されたアイテムの中にはMSCやASCなどの水産エコラベル認証品が含まれ、その認証のロゴや文言を使用する際のスキームオーナーとのテクニカルな交渉、手続きなどのサポートも行いました。弊社は日頃からスキームオーナーと情報交換を行っており、また、アイテムとサプライヤーの把握を行っていたので商品のリサーチと選定は比較的スムーズでした。

今回の企画の意義は大きく3つあります。



お中元にサステナブル・シーフードを 入口・出口戦略を実現


①消費者に対する意義


消費者にとって、サステナブル・シーフード商品を目にする機会はまだ十分とは言えません。今回、お中元を通して、サステナブル・シーフードを販売することで、消費者が水産資源や漁業が抱える課題を知ったり、行動したりするキッカケを提供することができます。


②生産者に対する意義


生産者にとっては「現場の努力」を商品にのせて新たな付加価値とすることで正当な評価を受けられるマーケットへのアプローチをつくることができます。


③企業に対する意義


企業にとって、サステナブル・シーフードを販売することは、SDGsへの具体的かつ本質的な行動であり、また、消費者に対して新たな訴求力を持った商品を提供することになります。水産分野の企業に対しては持続可能性を担保しながら長期取引ができるサプライヤーとの出会い、水産以外の企業に対しては目標14(海の豊かさを守ろう)を中心とするSDGsへのアプローチを実現することができます。



今の時代、事業や扱う商品がサステナブルで、レスポンシブルであることは企業が成り立っていくためにはなくてはならないもの、当たり前になってきています。ただ、足元を見ると理屈ではわかっているけどコストなどの問題もあり、実際の行動に移せない、何から始めたらわからない企業の方も多いのが現実です。


弊社はそんな川上、川下に限らないあらゆる企業のために水産を通して持続可能性とビジネスを両立した企画を立案、実現させます。



(企画営業部 孫 凱軍)

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