投融資方針策定の動き
水産業界は生物多様性の損失やIUU(違法・無報告・無規制)漁業、人権侵害などさまざまなリスクを抱えています。一方、日本は世界の大手水産企業100社が最も多く本社を構え、世界第3三の輸入水産物市場をもつグローバルサプライチェーンの中核でもあります。
リスクに対処しながら国際食料安全保障を担保し、ネイチャーポジティブを実現する責任をもつ水産企業の動きは、金融機関からもますます注目されてきています。そこで本セミナーでは、金融機関における持続可能な水産業に関する投融資方針策定の動きに焦点を当てます。
本セミナーは2024年を通じて開催予定の、東京サステナブルシーフード・サミット2024に向けた、連続セミナーシリーズの第3弾です。
開催予定時期 | 内 容 |
第1回(終了) | 水産業界における責任あるビジネスを脅かすリスク |
第2回(終了) | 水産企業が環境関連情報開示をするメリットと国際潮流 |
第3回(本セミナー) | 金融機関における持続可能な水産業に関する投融資方針策定の動き |
第4回(10月開催予定) *東京サステナブルシーフード・サミット内 |
論点まとめ、水産企業と金融機関の連動に関する議論 |
開催日時 | 2024年7月3日(水)15:00-16:30 |
開催形式 |
ハイブリッド(会場、オンライン)*アーカイブ公開はございません |
会場 |
1. 3x3 Lab Future サロン(東京都千代田区大手町1-1-2 大手門タワー・ENEOSビル1F)(Map) 2. オンライン(Zoom) |
参加費 | 無 料 |
対象者 | 金融機関および水産関連事業会社 |
参加方法 |
1. 会場で聴講をご希望の方:受付終了 2. オンラインで聴講をご希望の方:受付終了 |
プログラム *内容や時間は予告なく変更となる可能性がございます |
14:30-15:00 会場受付(オンラインは14:50よりオープン) 15:00-15:05 開会挨拶 (株)シーフードレガシー代表取締役社長 花岡 和佳男 15:05-15:20 「サステナブルシーフード・ファイナンスの国際潮流」 WWFジャパン 自然保護室 海洋水産グループ長 前川 聡 15:20-15:35 「先進金融機関のサステナブルシーフード投融資方針(仮)」 スタンダードチャータード銀行 環境・社会リスクマネジメント レイチェル・ハリス 15:35-16:20 パネルディスカッション「日本で期待されるサステナブルシーフード・ファイナンスの 動き」 前川 聡(同上)、レイチェル・ハリス(同上)、藤田 香(日経ESGシニアエディター、兼、 東北大学グリーン未来創造機構・大学院生命科学研究科教授)、 花岡 和佳男(同上) 16:20-16:30 閉会挨拶 花岡 和佳男(同上) |
主 催 | WWFジャパン、(株)シーフードレガシー |
ご注意事項 |
1. 本セミナーは、お一人様ずつの事前登録が必要です。 |
レイチェル・ハリス(Rachel Harris)
スタンダードチャータード銀行 環境・社会リスクマネジメント
レイチェルは、大手国際銀行のスタンダードチャータード銀行で環境および社会リスク担当ディレクターを務めている。環境や社会を取り巻くリスクのあらゆる側面を管理し、それらに対する助言を提供することで、人・地球にとってマイナスに働く影響を減少させるとともに、両者にとってプラスになる結果をもたらしている。レイチェルは、スタンダードチャータード銀行が公的に掲げる、シーフード関連を含むセンシティブなセクターに対する方針(ポジションステートメントとして知られている)の開発・適用に注力している。学位を有する生態学者でもあるレイチェルは、インペリアル・カレッジ・ロンドンで学び、学術研究と環境コンサルタントの二足の草鞋でキャリアをスタートさせた後、銀行・金融サービスの業界に足を踏み入れた。普段はロンドンを拠点としているが、アジア、アフリカ、中東をメインに、世界中を舞台に活動している。
藤田 香
日経ESGシニアエディター、兼、東北大学グリーン未来創造機構・大学院生命科学研究科教授
富山県魚津市生まれ。東京大学理学部物理学科卒。日経BPに入社し、「日経エレクトロニクス」記者、「ナショナルジオグラフィック日本版」副編集長、「日経エコロジー」編集委員、「日経ESG経営フォーラム」プロデューサーなどを経て、現職。
生物多様性や自然資本、持続可能な調達、ビジネスと人権、ESG投資、SDGs、地方創生などを追っている。
著書に『ESGとTNFD時代のイチから分かる生物多様性・ネイチャーポジティブ経営』など。環境省中央環境審議会委員。富山市や佐渡市の委員や富山大学客員教授も務める。
前川 聡
公益財団法人世界自然保護基金(WWF)ジャパン 自然保護室 海洋水産グループ長
渡り性水鳥の全国調査および国際保全プログラムのコーディネーター業務、WWF サンゴ礁保護研究センター(沖縄県石垣島)での住民参加型の環境調査および普及管発業務、海洋保護区 の設定および管理状況の評価業務等に従事後、2011年より東日本大震災復興支援プロジェクト と水産エコラベルの普及および取得支援に携わる。
花岡 和佳男
株式会社シーフードレガシー 代表取締役社長
フロリダの大学にて海洋環境学及び海洋生物学を専攻。卒業後、モルディブ及びマレーシアにて海洋環境保全事業に従事し、2007年より国際環境NGO日本支部でサステナブルシーフード・プロジェクトを企画・始動・牽引。独立後、2015年7月に東京で株式会社シーフードレガシーを創立し、CEOに就任。「海の自然・社会・経済の繋がりを象徴する水産物(シーフード)を、豊かな状態で未来世代に継ぐ(レガシー)」ことをパーパスに、国内外のビジネス・政府・NGO・アカデミア・メディア等多様なステークホルダーをつなぎ、日本の環境に適った国際基準な地域解決のデザインに取り組んでいる。
世界経済フォーラム Friends of Ocean Action メンバー
内閣府 規制改革推進会議 水産WGおよび農水WG 専門委員
水産庁 水産物流通適正化法検討会議および漁獲証明制度に関する検討会 委員