【プレスリリース】環境と社会的責任を含めたCASSの新「水産物ビジョン」に賛同します

2023.05.15

環境と社会的責任を含めたCASSの新「水産物ビジョン」に賛同します

持続可能な水産物のマーケットのさらなる推進に向けて

 

株式会社シーフードレガシー(代表取締役社長:花岡和佳男、所在地:東京都中央区、以下:シーフードレガシー)は、Conservation Alliance for Seafood Solutions (コンサベーション・アライアンス・フォー・シーフード・ソリューションズ、以下CASS)の「A Vision for Seafood(水産物に関するビジョン)」への支持を2023年 5月10日(水)に表明いたしました。

 

CASSとは、水産業のサステナビリティのために活動する、130超のNGOや企業からなるグローバル・コミュニティで、弊社も2017年から参加しています。2008年に策定された、企業が水産物の持続可能な調達をする上での方針「Common Vision for Sustainable Seafood(サステナブル・シーフードのための共通ビジョン、以下「共通ビジョン」)」は、北米の大手小売企業の9割以上が採用するなど、マーケットトランスフォーメーションの加速に大きな影響をもたらしました。

 

水産物のサステナビリティの取り組みは、長年、海洋環境や生態系の保全、水産資源の持続的管理を中心に行われてきました。しかし、近年、水産業界でも労働者の人権侵害などが明るみになり、人権尊重など社会的責任を持つことの重要性が高まっています。

 

そこでCASSは、この「共通ビジョン」を社会的責任も含めた包括的な内容に変更し、今回の「水産物に関するビジョン」と、2024年初頭に完成予定の企業向けガイドラインを発表することにしました。

 

「水産物に関するビジョン」は、SDGsの枠組みを用いて「地球および天然資源」「人権および社会的責任」「パートナーシップ」を主軸に目標を設定しています。「地球および天然資源」では、漁業や養殖業による陸域も含めた環境への影響の防止と減少、小規模生産者にも配慮した気候変動の対策、責任ある消費や生産を確立が挙げられています。「人権および社会的責任」では貧困や飢餓の撲滅、男女平等、ディーセント・ワークなどの実現が挙げられており、業界や政府との「パートナーシップ」がこの2つに取り組む上で不可欠な要素となっています。

なお、本ビジョンの策定には弊社企画営業部の高橋諒も携わりました。

 

「水産物に関するビジョン」の概念図(「水産物に関するビジョン」より)

 

 

当社は、地域社会、水産経済、海洋生態系のつながりを象徴する水産物(シーフード)を豊かな状態で次世代に引き継ぐ(レガシー)ことをパーパスに、水産関連企業、金融機関、政府、NGOの皆様の、サステナブル・シーフード(持続可能な水産物)の推進に関する取り組みをサポートしてまいりました。

 

また、2022年、水産業における環境や社会問題に関する知見をもつ、北米のNGO、FishWiseとのパートナーシップを締結し、日本の水産ステークホルダーの皆様の、人権や社会問題に関する取り組みサポートを開始しました。

 

今回のビジョンの賛同によって、今後、日本の水産業のサステナビリティの課題により包括的に取り組んでまいります。

 

本ビジョンの賛同に関して、代表取締役社長の花岡和佳男は次のようにコメントしています。

「CASSビジョンが示すのは、水産業のサステナビリティ追求が、SDGs14だけではなく17のゴールのほとんどと密接に関わっているということです。2015年に始まり2030年を目標年とするSDGsにとって折り返し年になる今年に、これまで国内のムーブメントを加速させてこられた日本のステークホルダーの皆様とぜひ共有したく、この度のCASSビジョンに賛同することにいたしました。サステナビリティの追求を基礎する日本の水産業の成長産業化における、2030年へのロードマップを、このビジョンを軸に、皆様と共に、描いていきたく思います」

 

CASSのプロジェクトディレクターのライアン・ビゲロ氏は次のようにコメントしています。
「CASSには130以上の企業と非営利団体がより持続可能な水産物の生産のために取り組んでいます。「The Vision for Seafood」は私たちの取り組みを連携させ、海の健全さを大きく改善させるでしょう。SDGsと人権を組み入れることで、水産業界が、同じような改善を必要としている他の業界と、より緊密に連携できるようになることを期待しています」

 

 

「A Vision for Seafood(水産物に関するビジョン)」の和訳はこちら

 

 

■本件に関するお問い合わせ

企画営業部:高橋  ryo.takahashi@seafoodlegacy.com

Communication & Branding :(山岡) miki.yamaoka@seafoodlegacy.com、 (有川) mariko.arikawa@seafoodlegacy.com

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