国際プラットフォームが日本のIUU漁業規制を歓迎

国際プラットフォームが日本のIUU漁業規制を歓迎

本日4月14日に、世界の水産トップ企業など100社が所属する複数の国際プラットフォーム(SeaBOS、Global Tuna Alliance、International Sustainable Seafood Foudation)から、昨年末にIUU漁業の撲滅などを目的に、日本で採択された「特定水産動植物等の国内流通の適正化等に関する法律」の制定を歓迎する共同声明が発表されました。


共同声明

(日本語)「世界の水産団体が日本政府のIUU(違法・無報告・無規制)漁業撲滅活動を称賛 業界と政府のさらなる協働を求めます
(英語)Global seafood coalition applauds Japanese government on actions to eliminate IUU fishing; calls for further collaboration between industry and governments.


IUU漁業は、持続可能な水産資源管理への脅威として、また正規の漁業者を不公平な競争にさらすものとして、長きにわたり国際水産社会に大きな影を落としてきました。EU、アメリカに続く世界第3の水産物輸入市場である日本では、輸入水産物の約3分の1にIUU(違法・無報告・無規制)漁業に関与するリスクがあるとされています*1。


この度の共同声明は、EU、アメリカに続き日本でもIUU漁業対策の法律が整備されることに対する、世界の水産トップ企業など100社をはじめとする国際水産業界からの大きな関心と期待の現れです。これらの国際プラットフォームには日本に本社を構えるグローバル水産企業も複数加盟しており、IUU漁業対策が日本の水産業の成長産業化に欠かせない動きであることが改めて浮き彫りになっています。


この法律の制定を歓迎する共同声明は、過去にもIUU漁業対策フォーラムや、日本との水産物の重要な貿易相手国である東アジア地域のNGOからも出されています。今後、更に国際的に取締りの動きが加速していくと見られます。

・IUU漁業対策フォーラムからの共同声明:https://iuuwatch.jp/news/joint_statement_20201204
・東アジアNGOからの共同声明:https://seafoodlegacy.com/7759/


*1 4つのステップでわかりやすく解説!!「IUU漁業」について知っていますか?(IUU漁業対策フォーラム)

写真:Global Fishing Watch



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