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マルヒラ川村水産 持続可能な水産物調達方針策定を支援しました

函館発の鮮魚の目利きとして知られ、ミシュランガイドの星付きレストランなどに水産物を卸している株式会社マルヒラ川村水産(代表取締役:川村淳也、所在地:北海道函館市)が、持続可能な水産物調達方針を2023年8月下旬に発表しました。同社は国内を代表するトップレストランのシェフなど、一流レストランや外資系高級ホテルなどを主な顧客とし、函館発の鮮魚の目利きとして知られています。


「函館の水産資源を自分たちの孫世代に残していきたい」。そのために調達方針を策定したいという同社の思いに共感し、シーフードレガシーでは、2022年7月から方針策定の支援を行ってきました。


足掛け1年 資源状況の把握、毎月勉強会を実施

調達方針の作成にあたっては、最初に調達している水産物の情報を整理し、その情報に基づいて資源状態や環境インパクトを分析しました。その分析結果に基づいてトレーサビリティーを確立するためのリストを策定し、具体的な調達目標を議論しました。また並行して、サステナブル・シーフードの意義や推進事例、調達方針の基礎、水産流通適正化法などについて毎月勉強会を行いました。


こうした取り組みを1年かけて実施し、策定したのが今回の調達方針です。方針の冒頭には同社の想いがしっかりと表現されています。


<基本方針>
私たち、株式会社マルヒラ川村水産は、函館をはじめとする北海道の多様な水産物が、
限りある資源であることを認識し、豊かな状態であり続けられるように調達行動を実行します。

(株式会社マルヒラ川村水産ウェブサイトより抜粋)






調達目標も設定、公開

また、今回は方針を出すだけではなく、調達目標も策定しました。目標まで定めている仲卸企業はめずらしく、さらには公表することで実現への期待が高まります。


<持続可能な調達に向けた2025年までの調達目標>

株式会社マルヒラ川村水産は調達魚種上位50種を2023年度までに50%、2024年度までに70%、
そして2025年度末までに80%に向けて当社が定める調達方針に基づく水産物にします。

(株式会社マルヒラ川村水産ウェブサイトより抜粋)



マルヒラ川村水産が仕入れているキンキ。目利き力は料理の味を左右する。


目標の達成に向けてこれからがスタート 

株式会社マルヒラ川村水産 商品管理部主任 三浦竜也様からは、調達方針の策定を終え「弊社の経営理念の一つ『サステナブル・シーフードの調達を通じて未来の子供たちへ日本の魚文化を継承することに貢献』を実現させるために、方針・目標を策定することとなりました。新たな試みでもあり初めて耳にする言葉が多く苦労いたしましたが、シーフードレガシー様による勉強会や定例会でのご指導により、価値のある方針を策定することができました。まずは今年度の目標を達成できるよう取り組んで参ります。」というコメントをいただきました。

また、策定の支援を行った弊社の企画営業部、高橋諒は以下のようにコメントしています。

この度、マルヒラ川村水産様が調達方針と調達目標を策定し公開されることは大変素晴らしいことです。調達方針は策定してからが新たなスタートであり、ステークホルダーの皆様の協力なくして取り組みを進めていくことはできません。今後は、調達主要魚種における調達改善に向けたステークホルダーとの協業体制の構築、国内外のマーケット情報の提供とビジネスマッチング等を継続的に支援し、2025年の目標達成に向けて伴走してまいります。


なお、マルヒラ川村水産様は10月17日から19日に開催する、東京サステナブルシーフード・サミット2023にも登壇します(10月18日(水)11:30-12:50(予定))。ぜひ関心のある方はご参加ください。(詳細申し込みはこちら


⬛︎ リンク
株式会社マルヒラ川村水産 持続可能な水産物調達方針
https://maruhira-kawamura.net/?page_id=181


函館発の鮮魚の目利き マルヒラ川村水産の地域に根ざした「持続可能な調達」実現の支援を開始します(2022年7月)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000067392.html






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