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(CEOブログ)Seafood Expo Asiaで感じた、東南アジアのマーケット・トランスフォーメーションの兆し


シーフードレガシーCEOの花岡和佳男です。

シンガポールで開催されているSeafood Expo Asia(2023年9月11日〜13日開催) に来ています。


セッション登壇

開催初日、世界各地の旧友との再会や新たな仲間との出会いに胸を弾ませつつ、午後はASC様にご招待いただき「Upscaling of Sustainability in Asian Aquaculture」というセッションに登壇しました。市場の需要が、生産現場の環境持続性と社会的責任追求のインセンティブとなる「マーケット・トランスフォーメーション」について、日本での軌跡を軸にお話をしてきました。


東南アジアのマーケット・トランスフォーメーション

東南アジアの主要水産市場都市では、環境持続性や社会的責任の追求への注目度が急速に高まっていることを、このイベントでたくさんの方々とお話をしてビシバシ感じます。サプライチェーン企業も、金融も、行政も、同じ方向を向いている様子です。

この地域では既に欧米市場向けに、環境持続性や社会的責任が、信頼ある独立した専門機関により担保される水産物が大量に生産されているため、一度引き金が引かれれば、マーケット・トランスフォーメーションは日本のそれよりも更にダイナミックでスピード感のあるものになるのではないでしょうか。


日本の水産物輸出戦略は…

2023年6月のバンコク出張香港出張でも感じたことですが、日本の水産物輸出のターゲットを、環境持続性や社会的責任の追求や担保が条件となっている欧米市場ではなく、今後もそのような条件のないアジア市場とするならば、きっと日本の水産物はそのブランドバリューを失い、世界から相手にされなくなってしまうことにもなりかねません。サステナブル&レスポンシブルな水産物の生産体制を確立できたところだけが、持続的な成長産業化を実現できる時代であるということを、このイベントでも改めて感じ、危機感を覚えました。


フラッグシップイベントTSSSへの関心

まだ初日ですが、このイベントでサステナビリティやレスポンシビリティについて意見や情報を交わした多くの方々が、そのアジア最大級のフラッグシップ・イベントであるTSSS(東京サステナブルシーフード・サミット)への参加に高い関心を示してくださっています。

日本のサステナブルシーフード・ムーブメントの軌跡は、東南アジアでの産業や社会の未来を築く上で参考になる情報ばかり。このイベントで私と話しながらスマホを手に持つ方々のほとんどは、ご自身のカレンダーにTSSS2023の開催日を入力されています。

4年ぶりのフルリアル開催となった今年のTSSS、開催までいよいよあと1ヶ月となりました。皆様、席が埋まってしまう前に、もしまだの方はぜひ事前登録をお急ぎください!




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